ゲーム開発に使える心理学として、権威への服従がある
権威への服従とは
政府や教授などの特定の権威が存在する場合、その権威に対する敬意や恐れなどから、その権威の指示や期待に従いやすくなる、という現象の事
日常における権威へ服従
日常における権威への服従は様々なところで確認できる。例えば有名なインフルエンサーが紹介した商品を良いものだと思って購入したり、教授などの専門職の人が紹介する方法論に従って行動しやすくなる。他には、何かしらの賞を受賞した、という実績も権威となる
ゲーム業界における権威への服従
ゲーム業界でも権威への服従はよく見られる。例えば有名ディレクター監修や、有名声優起用、場合によっては開発会社そのものも権威として成立するだろう。ゲームオブザイヤーなんてまさにその最たるものだ
ゲームにおける権威への服従の活用
ゲームにおいて権威への服従をどのように活用できるかを考えてみる
ドラクエに代表されるように権威(王様、父親など)から指示を受けることによってプレイヤーは自然にストーリーを受け入れ行動を始めることができる。また権威にユーザーが受け入れがたい行動を行わせる(自分の村を裏切る)などさせてプレイヤーに心理的な葛藤を感じさせることもできる
チュートリアルやガイド
権威のある人達(先輩冒険者、司令官など)から指示を受けることで、彼らの行っていることの正当性を感じやすくし、ゲーム内での学習の効率を高める
行動への動機づけ
権威からの指示を受け、それを達成して称賛されることそのものが動機づけの強化になる
権威を擬似的に作成する
ランキングを作って競わせることで権威を擬似的に作成して、ユーザーに競わせることができる。MMORPGなどではギルドシステムなどによりギルドリーダーやサブリーダーの役職を作ることで他のメンバーに対して行動を喚起させやすくすることもできる。またその権威に執着するがゆえに、より熱中してプレイしてくれるユーザーもでてくるだろう
まとめ
権威への服従を活用することでユーザーの学習をスムーズにしたり、ストーリーへの没入をより深くすることができたりする。
参考