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ゲーム作りに関するあれこれ

ゲーム作りに使える心理学【外発的動機づけ、内発的動機づけ】

ゲーム作りに使える心理学として外発的動機づけ、内発的動機づけを紹介する

動機づけ

生物に行動を起こさせるための心理的な過程のこと。人間以外の動物にもみることができる。モチベーションとも言う。

外的動機づけ

外的動機づけとは報酬などの外部要因によって動機づけが行われることである。いわゆるアメとムチだ。

例えばお腹が空いたときに食べ物を探すことを考えてみる。この場合は食料が報酬で、食べ物を探すことが動機づけされた行動となる。食べ物を見つけた結果それを食べて満足すれば、我々はそれを学習し、その対価を求める行動の頻度を増やす。これを正の強化という。

外的動機づけには負の強化もある。正の強化が行動の頻度を増やすのであれは、負の強化は行動の頻度を減らすための動機づけである。つまり行動をすると罰が与えられるためにその行動を行わなくなる、ということだ。例えば小さい頃犬に噛まれとても怖い経験をした人は犬に近寄る行動を行わなくなるだろう。

内的動機づけ

内的動機づけとはある行動を行うことそのものが目的の場合の動機づけである。例えば絵を書くのが好きな子供は報酬がなくてもずっと絵を書き続けている。それは絵を書くこと自体が彼らにとって報酬となっているからだ。趣味全般も内発的動機づけと言えるだろう。

人による動機づけの違い

全く同じ行動でも人によってそれが外的動機づけか、それとも内的動機づけがわかれるときがある。車の運転を例に挙げると、映画館に行ったり、買い物をしたりするために運転するのは映画をみる、買い物をする、という報酬のための行動なので外的動機づけとなり、特に用事がなくても車の運転のするような人にとっての運転は内的動機づけだろう。

ゲームと動機づけの関係

ゲームをプレイすることは内発的動機づけといえるだろう。なぜならば一般的なプレイヤーはゲームをすることで報酬をもらうことはないからだ。ちなみにゲームでお金を稼ぐ配信者やプロゲーマーはゲームプレイそれ自体の報酬と活動による知名度、金銭的報酬を得ようとしているので外的、内的両方の動機づけがされている。企業案件などでお金をもらってその時だけゲームをプレイする一部の配信者は外的動機といえる。

ゲームは内的動機づけだと話したが、この動機づけをうまく行うことは難しい、人によってどの要素によって内的動機づけが刺激されるかが変わってくるからだ。ゲームを作るときはプレイヤーがちゃんと内的に動機づけされるかを考える必要がある。

まとめ

ゲームをプレイする上で動機づけはとても重要なことである。そしてゲームは外発的、内発的の動機づけをうまく組み合わせて作っていく必要がある。

参考書籍(Amazon)

ゲーマーズブレイン -UXと神経科学におけるゲームデザインの原則-